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06月19日
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證厳上人から日本の方へ

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全世界慈済の皆様へ

驚異な災難がまた起こりました。大地が崩壊し、天空に粉塵が舞い、大海原の水がすべてを決壊していきました。日本大地震の恐ろしい光景を見た時、胸が押しつぶされそうでした。3月11日、日本時間午後2時46分、東北地方の海でマグネチュード8.9の大きな地震が発生しました。これは、日本観察史上最大の地震です。この地震で10m高さの津波が起こり、巨大な波は日本東北地方の岩手県、宮城県、福島県、茨城県などを襲いました。私たちはメディアを通して、津波が船舶を巻き込んで、巨大な水の壁のように、素早く数キロもの陸地へと突入していくのを目にしました。巨大な波は船舶や自動車、建物を巻き込んでいき、一面の畑と家屋は呑み込まれ、壊されました。津波によって失われて人命や財産は計り知れません。

津波の影響は日本だけではなく、太平洋にある二十数カ国や環太平洋に位置するインドネシア、フイリピン、アメリカ西海岸、ハワイ、カナダ、中南米、及び台湾にも津波警報が発せられました。慈済宗教処は緊急に台湾沿岸地区のボランティアたちと民衆に海岸から遠ざかり、警戒するように通達を出しました。慈済本部は台湾にあるいくつかの交通機関に沿岸路線に注意し、防災対策を立てるように連絡しました。それと同時にインドネシア分会、フイリピン分会、アメリカ総本部等に電話し、警戒を高め、津波に備えるよう連絡しました。

幸いにして、台湾やその他の地域には津波は起こりませんでしたので、それに心から感謝し、よりいっそう身を引き締めなければならないと思います。

證厳はずっと「間に合わない、間に合わない!地球の崩壊の速度はまさしく憂慮に堪えないことです。」と言い続けてきました。2011年に入って、オーストラリアの大水害、ブラジルとボリビアの土砂崩れ、ニュージランドの地震、フイリピンの火山爆発、中国雲南省の地震と次ぎから次へとひっきりなしに起こりました。そして、今現在また日本で有史以来最大の地震と津波が起こりました。天災がこのように頻繁に発生しているので、みんなは本当に警戒心を高め、身を慎み、敬虔にならなければなりません。大懺悔をし、しっかり目覚めなければなりません。

日本で地震が発生してから1時間後、台湾花蓮本部ですぐに救援総指揮センターを立ち上げました。11日午後日本時間5時40分に本部はインターネットのテレビ電話を通して日本分会と連絡し、みんなの無事を確認しました。

インターネットのテレビ電話からも證厳は日本慈済のみんなの恐怖と不安を感じることができました。地震が発生した東北海岸から400キロ余りも離れている東京でさえ震度5の揺れがあったそうです。通話中も余震が絶えないのです多くの東京都民は歩くしかありません。余震は続き、交通は渋滞、人々の心は

動揺しています。日本慈済メンバーは即座に動員し、動揺して不安な市民に飲料水や休憩所を提供しました。日本へ行った一部の台湾旅行客は、飛行機便がキャンセルになったためにホテルが見つからず困っておりましたが、日本慈済分会は必要な情報を提供し、ホテルを探して差し上げたり、台湾へ帰国する手助けをしました。

日本分会ではこれから募金活動をし、被災者が目の前の難関を越せるようにQUOカードを準備しているところです。本部では被災者のために数十トンの即席ごはんと数万枚の毛布を用意して、日本へ送ります。證厳が絶えず言っているように、災害が大きいほど、愛の心も大きくなければなりません。みんなが愛の心を発揮して、日本の被災者の方々が世紀の苦難を乗り越えられるように協力をお願いしたいと思います。

地球の運命、世界の安否、人類の運命はすべてお互いに緊密に繋がっているのです。今回の地震と津波は二十数カ国に影響しております。それ故に、人々はいつも警戒しなければなりません。災害は国や地域、貧富、人種、物の種類の区別なく起こります。地球全体が生命共同体なのです。いつも心清らかにして、母なる大地が人類に授けて下さった限りある尊い資源を大事にしなければなりません。環境保護、物を大切にする、二酸化炭素を減らすことを実行することです。更に菜食を実践して下さい。動物の命を奪うことは同時に人類に大きな災害をもたらすことにもなります。家畜を飼うことで地球を破壊し、大気の温暖化を増すことになります。これらはみんな人間の欲によるのです。物欲の執着は人類生存に大きな問題をもたらします。

2011年證厳は世界慈済メンバーに大懺悔を推し進めています。こんなに頻繁に災害が起こっているのに、人々の心は尚覚めず、貪欲のままに動いています。絶え間ない驚異の大災害に直面して、大懺悔の心を以て、無限の貪欲は人類の苦難の元であることを身を以て認識し、殺生を慎み、菜食にするしかありません。清らかな心を悟ることこそ地球を永存させることができるのです。それ故に人々は物を無駄にせず、大切にし、心を清らかにして、人々の中に入って衆生のために役立たなければなりません。そうすることで災難から遠ざけられます。

混沌と暗い現在では、人間の智慧の道は混沌としています。この混沌とした道を清めるには、心の穢れを落としてきれいにすることから始めるしかありません。どの人の心の中にも円くて、透き通った鏡があります。ただ無明にさえぎられているだけなのです。だから人々は大懺悔をし、無明や暗闇を取り除いて、鏡の明かりを取り戻すのです。これを「大智慧を開く」と言います。

どの災難も私たちが悟るきっかけになります。今日本で起きた東北大地震と津波のように、まさしく人々が清らかな心に戻り、環境を愛するチャンスなのです。世の中の人々に清らかさの元は無私の大愛だということを悟らせる機会なのです。この愛の心、光明は、ちょうど仏陀の徳と同じです。御仏の徳は日や月の光のように暗闇を恐れません。災難が天地に暗闇をもたらしたとしても、日や月があれば暗闇を取り除くことができます。あらゆる処に明るくし、万物を成就させることができます。慈済メンバーの皆さんが佛徳の日光、月光で暗闇を光明に、苦難を幸せに、無知を智慧ある愛に変えるよう願っております。

一方で災難があれば、十方がそれを助けます。全世界の慈済メンバーの皆さんが人々を愛し、無事であることに感謝し、日本の被災者の方々のためにお祈りするように願っております。そして人々の清らかな、愛の心を募り、力を尽くして、被災者の方々が早く困難から抜け出して復興できるよう救いの手をさしのべて慈悲を実践して下さい。人々の大きな愛を集めて、一緒に地球と人類をいつまでも清らかし、平和と安楽を築けられるよう祈っております。

皆様の無私の貢献と愛に感謝し、心より人々の平和と幸せをお祈り申し上げます。

台湾仏教慈済基金会
釋證厳
2011年3月12日