【地球と共生する】
その二・資源回収をはじめよう
一九九九年の台湾中部大地震の後、私はしきりに考えました。どうして地震が起こるのだろう。大地はもうどこもかしこも傷だらけなのだろうかと。とくに都会はいたるところアスファルトで、地面はほとんど息ができません。皮膚の毛細管がつまると、体内の水分や熱気を排出できないため病気になります。地面も同じです。大量のアスファルトやコンクリートで覆われた地面は、雨水を回収することも地中の熱気を発散することもできず、病気になってしまいます。大地震はまるで密封した皮膚が突然はちきれたようなものでしょうね。