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10月19日
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清らかで蓮のような心

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潅仏会計画担当者――呂慈悦

中正紀念堂潅仏会の企画を担当する慈済ボランティアの呂慈悦は、初めて潅仏会(かんぶつえ)を行った時のことを思い出して語る。初年に潅仏会に参加した人は六千五百人だったのが、翌年には二万人に増えた。昨年は三万人以上で、今年は四万人を突破しているだろう。その中一般の人は五百人から二万人に増えているという。参加者の中には総統、行政院長、十五カ国の外国の駐台湾代表や団体の代表、企業家、さまざまな仕事に従事している民衆が含まれている。「年を経るほどに多くの人に、毎年五月の第二日曜日は仏教における大切な日であり、荘厳な潅仏会が行われる日であることが知られています」と呂慈悦は言った。

潅仏会はクリスマスと同じように、聖者誕生を記念するめでたい日である。今年慈済の潅仏会の儀式は仏教徒の「仏を敬い、自分の心を浄める」という思想に加え、さらに大きく世界に踏み出して、仏法を世界に広く伝えていこうという願いが込められている。

證厳上人は、へりくだった心を持って国や民族や宗教の別なく、世界中の人達が皆この潅仏会の式典を盛大に行いましょうと呼びかけた。そしてこの潅仏会を通じて世界の人々に仏教を知ってほしい、仏陀の慈悲の輝きで全世界を照らそうと言われた。

潅仏会が行われる三週間前の四月十八日、リハーサルが行われた。当日台北ではあいにく大雨が降っていたが、台湾各地や外国から集まった僧侶は編笠をかぶり雨合羽を着て、リハーサルを行った。
「法師達は七階の高さのある階段を何回も上り下りして、繰り返し練習されました。一人でも歩調が合わないとやり直し。二時間あまり、袈裟がずぶ濡れになっても志を変えることなく。それはみんながこの潅仏会を、仏教を広めるための大切な使命を帯びた祭典だと思っているからです」と呂慈悦は感動しながら言った。

もっと法師さまの理想に
近づけるために
今年の中正紀念堂の潅仏会の式場設計は三十一回の修正を経てやっとまとめ上げられた。「菩提の大道を一筋に」という心を込めたものである。この考えは元々證厳上人の「菩提の大道を一筋に。誰でもみな慈済の世界に入れるように、そしてみんな一つの清く美しい蓮の花のような心を持つように」と言われたお言葉から出たものである。

二万人の慈済ボランティアは制服を着て整列し、慈済のロゴである蓮の花や菩提樹の葉を表現した。「美しい図案の形を完全に作るには、一人が欠けてもいけません。でないと證厳上人の言われたように『菩提の葉っぱが虫に喰われて穴があいた』ようになり、荘厳さと団結心に欠けたものになってしまいますから」と呂慈悦が言う。

ボランティアが着たうす緑と白の二色あるポロシャツはペットボトルをリサイクルして作ったものである。地球を愛する気持ちを表し、地球温暖化を食い止める運動の代表者として、「地球と共に生きていく」との信念を表している。

「私はずっと證厳上人の言われる『仏教のため』ということを考えていました。どうしたらそのような気持ちになれるだろうかと」と呂慈悦は言った。「つまりは皆さんに仏法の清らかさと質の高さを理解してもらい、誰でも清く美しい心を持って、身振りも行動も美しくなってもらえたら幸いです」。

呂慈悦は證厳上人が書かれた本の中で、「私は永遠に理想を遠くに置き、一歩一歩実現のため歩み、最大の努力をする」という言葉に出会い、心の奥深くに刻みこんでいる。潅仏会の式典のためにいつもこの心を持ち、一年また一年と證厳上人の理想に近づきたいと願っている。

「私はいつも思っているのです。私が七十歳になった時、潅仏会はどんなに盛大になっているだろうかと。これもまた私が前に進むための原動力です」


◎文・凃心怡/訳・張美芳
(慈済月刊五二二期より)