慈済日本のサイト

11月22日
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体は病めど心病まず

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【地球と共生する】
その二・資源回収をはじめよう

環境保全のボランティアである阿純おばあさんはガンを患っていますが、洒脱な人柄で化学療法の苦しみなどおくびにも出さず、楽観的な態度でボランティアを続けています。副作用で髪の毛が抜け始めたので、息子さんがかつらを買ってあげました。かつらをかぶるとたいへん暑いのですが、それでも阿純おばあさんはボランティアを続けています。

おおらかな阿純おばあさんは慈済の人や地域の人たちの中に溶け込んでいます。「もし阿純おばあさんに読み書きができたら、きっと記者になれたでしょう」と人が言うのを、おばあさんは嬉しそうに聞いています。読み書きはできないけれど、おばあさんの話は知恵にあふれ、身をもって奉仕しています。体が病んでいても、今この時を充分に利用しているのです。なんと美しい人生でしょう。

「ボランティアを続けられるのですか」という記者の問いに、「化学療法を終えたあとは横になって休みます。横になるのはどんなに辛いことかお分かりですか。何もすることがないなんて、ほんとうにつまらない。起き上がることさえできれば、仕事ができるのに」と阿純おばあさんは答えました。これがおばあさんの人生哲学なのです。

病気だからと寝たままうなってばかりいる人は、身も心も病んでいるのです。阿純おばあさんは体は病んでいても健康な心をもっています。人生とはこのようなもので、修行の場はいたる所にあります。

THINKING 49

病気だからと寝たままうなってばかりいる人は
身も心も病んでいるのだ
体は病んでいても健康な心さえあれば
修行の場はいたる所にある

文・證厳上人/訳・慮慇