慈済日本のサイト

09月23日
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実践の仏教

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【衲履足跡】
慈済人は、宗教、民族の別なく、志を一つにして、人間の苦を除き、大いなる愛で奉仕する。宗教は人生の原則、生活の教育である。

海外メディアと法師さまとの談話
問:慈済志業は、台湾社会に大きな影響を与えている莫大な団体と聞いています。どうして政治に関与しないでいられるのですか?
答:宗教は無形の規律、政治は有形の法律にもとづきます。人々が自分の本分を尽くす心がけで奉仕に専念するのでしたら、政治との関わりはありません。慈済人は宗教から出発し、規律を守って本分を尽くし、慈善活動に奉仕します。政治に関与しないことは、全世界の慈済人の守るべき原則です。

問:現段階で法師さまが一番心配することは何ですか?
答:地球の温暖化が一番心配です。どうすれば温暖化を緩和できるかと、科学者たちはいろいろと工夫を巡らしています。しかし、私はこうした気候の異常は人心の貪りに起因すると思います。ですから、やはり私たちが心の浄化に努力し、天を敬い地を慈しむことができたら、気候も落ち着くようになるでしょう。

問:多くの人は物質で自分の心を満たします。真の幸福は何だと思いますか? どうしたら幸福を得られますか?
答:物欲に溺れることはその実辛いことで、幸福とは言えません。人に奉仕できる人が一番幸福な人と言えます。真の幸せは見返りを求めない奉仕です。どれだけ奉仕したら、どれだけの良いことがはねかえって来るかと期待する人は、予期したどおりの物を得られないと悔しくて胸が痛み、喜びを得られません。

見返りを求めない奉仕は、心に負担を感じません。苦難にあえぐ人がゆとりを得て、立ち直る姿を見たとき、心に自然に湧き出でる喜びは、最高の幸福だと言えます。

問:法師さまの人生にもっとも大きな影響を与えた人はどなたでしょうか?
答:私の人生でもっとも大きい影響を及ぼしたのは私の父です。若いときに父が突然他界したことで、私は仏教を知りました。続いては「人間仏教」を広めた恩師の印順導師です。

実は最も大きく手助けをして下さったのは、苦難にあえぐ衆生です。慈済志業を推進するための存在でした。最も感謝する人は慈済ボランティアたちです。すべての慈済人は心を一つに合わせて、「仏教のため、衆生のため」をモットーにして、四大志業に力を尽くして下さいました。

訪問を終えた記者たちは、次のように感想を述べました。「慈済は仏教を説法するだけでなく、さらに行動に移した。いわゆる『実践の仏教』である」。

大愛で衆生と心を一つに
国際慈済人医会(慈済会の医療ボランティアチーム)年会は午後に終了式を挙行しました。「慈済人は、宗教、民族の別なく、志を一つにして、人間の苦を除き、大いなる愛で奉仕します。宗教は人生の原則、生活の教育です。人生方向の正しい人はみな慈済人と言えます」と、法師さまはみなを励まされました。

八十四人の会員が法師さまに帰依しました。「帰依した後、一番大事なことは、皆が戒律を守り、奉仕に励むことです。皆の心が私の心と同じで、一緒に大地を慈しみ、共に大いなる愛で衆生を善に導くことに努力しましょう」と法師さまはお諭しになられました。

「帰依は人生の方向を正します。過去の間違いを改め、新たに立ちなおり、光明あふれる未来に向って進むことに努力します。仏教経典の教えを学び、無私の愛を啓発し、衆生への奉仕に励むべきです」。会員の皆々が共に愛を世界に広めるように祈ります。


慈済月刊五〇三期より
文・釋徳凡/訳・慈憙