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11月22日
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地球の未来と生命を守れ

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近年、地球の温暖化は著しい気候の変化を引き起こす要因と言われており、自然災害が頻発しています。私は個人的に「すべての人が慈悲の心を持ち、動物の肉を食べようという気持ちを持たくなればいいのに」という思いをずっと持ち続けてきました。菜食の習慣が地球の環境と生態系を守ることができると言われる多くの論証があります。もし肉食の習慣を止めることができれば、大量の家畜を飼育することも殺すことも必要がありません。

ヨーロッパでは気候の変動や環境悪化対策について長期の研究を行ってきた結果報告が提出されています。その中では、人類はベジテリアンとなるべきであるとの理由が述べられています。一例として、食肉としての家畜を飼育するために、どれだけ多くの土地や森林が破壊されているか、また、どれだけ多くの資源が無駄に棄てられ、枯渇してきているかが報告されています。人類を養うために穀物や食物を使って家畜を飼育することは大変非効率的であり、動物の受難については言うまでもありません。

ある科学者グループの分析によると、1キログラムの小麦を生育するためには1トンの水が必要ですが、1キログラムの牛肉の生産には15トンの水が必要とされているそうです。

また国連の報告によると、牧畜が温室効果ガス(メタン、二酸化炭素や亜酸化窒素)放出の最大の源であるとのことで、なんと地球上のすべての車からの排出量よりも大きいとのことです。こうしたことは、資源の無駄使いと環境汚染を引き起こしている一例にすぎません。

ベジタリアンの習慣は国際的な注目も浴びています。菜食主義認識月として10月が設定され、「国際ベジタリアン・デー」があります。多くの国が1週間に1日だけ肉食をしない日をもうけるよう奨励しています。仏教徒にとっては、菜食の習慣を続ける事は命を尊び、感情を持つものすべてを同列に扱い、哀れみの心を涵養し、すべての生き物に思いやりの心を抱くということです。もし私たちが動物から食物を作るという欲望を止めることが出来たなら、皆の健康の為になるばかりでなく、生態系の保全にもつながります。

みんなで努力する意思を持ち、個人の力の限界を恐れず、目標を達成しましよう。残された時間は少ないのです。私たちが行動を起こさず正しい行いをしないならば、私たちの環境を守ることは遅きに失することになるでしよう。

すべての慈済青年会のみなさんが清らかな考えを持ち、穏やかな社会を作るという使命を守り、調和のとれた社会を創造し、哀れみと思いやりの心を起こし、個人個人から始めて家族、学友、友人そして周りのすべての人々にまでその影響の輪を広げていくことが出来るように希望します。さあ皆で手をつなぎ、地球の未来を守るために努力しましょう。そして命を尊ぶよう共に活動をしましょう。

(2009年12月27日:全世界慈濟青年会,閉会式での上人講話)
譯:岡田多人

 

" 人は各々顔が違い、それと同じように性格も異なる。修行するには群衆の中に入って性格の異なる人たちと互いに磨き合い、適応し合い、睦み合わなければならない。 "
静思語