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04月19日
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愛 国境なき

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難民とはどのような人たちでしょうか。今日国際的に定義された難民とは、狭義では、一九五一 年の難民条約と一九六七年の難民の地位に関する議定書において、政治的迫害を受けた人たちを指す。広義では、政治的な迫害のほか、武力紛争や人権侵害などを逃れるために国境を越えて他国に庇護を求める人々を指すとなっている。

二〇一五年六月迄に、世界における国際的な難民数は六千万人を超えている。日本では、文化的及び地理的な理由から、また、難民認定制度の厳しさも加わって、難民と認定される者の数は少ない。昨年の例では、難民資格申請件数は五千件に及ぶが、難民と認定されたのは、僅か十一人に過ぎない。本年十月までに申請者は六千人を超えており、難民支援協会も引き続き難民の法的及び生活面の支援を行っている。

「PLUS ONE」日本人のボランティア

二〇一四年九月、何人かの日本人ボランティアによって「PLUS ONE」というグループが立ち上げられた。日本文化と慈濟の精神をいかにうまく融合させ、日本での慈濟事業を進めていくかを考える為である。「難民支援」という課題についても多く議論された。入国管理局に勤務するボランティアの李素萍から「NPO法人難民支援協會」に関する資料が提供され、林真子と加藤安昭氏は協会の窓口の田多晋氏と連絡を取り、七月十七日に初めて協会を訪れた。

ボランティアの栗城昭司氏と加藤氏は、大愛テレビで慈濟ボランティアがトルコでシリア難民を支援する映像を見て、日本における難民支援活動を実行したいと強く誓った。彼ら一行は、慈濟がトルコでの難民支援活動に関する報道とエコ毛布を携行し、十月二十三日再び難民支援協会を訪問し、慈濟が提供可能な具体的な支援について理解を深めたいと考えた。

エコ毛布の手渡し

十一月十三日午後、慈濟の許麗香執行長、加藤氏と栗城氏らは三たび難民支援協会を訪れ、協会代表石川えり女史から協会の組織とその活動について説明を受けて、慈濟が提供可能な支援についても話し合った。この日、丁度一人のシリア難民が日本に到着した。ボランティア達はスタッフと難民を臨時難民収容所に送り、難民収容所にいたその他の難民にもエコ毛布を手渡した。

加藤氏と栗城氏は、難民は身分が認定されないまま、言葉も通じないためホームレスになったケースが多く、「炊き出し」で支援するのが良いと考えた。その他にも、難民資格が認定されていないと医療保険に加入できないので、無料診療の支援も必要ではないかと多田氏は指摘した。

ボランティアの優しい気持ちと気配りで、難民の力になり、国境のない温もりを感じてもらうことで、一日も早く異国の地での生活が安定することとなるだろう。

文/王秀寧
訳/小野雅子


 

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