私にできることは―イスラエル駐台代表が菜食食事会を開催

2011年 6月 06日 涂鳳美
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「慈濟がこんなにたくさんのことをしているのに、自分は僅かの事しかしていないのです。」グランド ハイアット台北の張安平董事長は、来賓達が菜食を楽しむとともに、「齋戒」の意味も理解して頂きたいと期待していました。

東日本大震災に際して、慈濟は被災地へ物資を届けるとともに、台湾での募金もし続けてます。5月20日、イスラエル駐台オフィスと慈濟慈友会はグランド ハイアット台北の協賛によりチャリティー食事会を共催し、人々の心ある援助を通じて、日本の被災者が一日も早く家庭を立て直すことを願って百四十名あまりの人々が参加しました。

旬の野菜は最高の食材
5月20日にグランド ハイアット台北にて菜食食事会が開催され、全ての料理はイスラエル籍のミシュラン三ツ星シェフのアハロニ(Israel Aharoni)とハイアットの料理長が、台湾当地の旬の野菜から選んだ食材を使って合作しました。イスラエル駐台代表シモーナ・ハルパリン氏(Simona Halperin)は、アハロニ シェフはイスラエルの食材も調味料も一切使わず、全て当地で食材を手に入れましたと説明しました。この格別な意義を含んだ菜食料理は、人々から賞賛の言葉を得ただけではなく、菜食とはいかに健康的な料理かということにも理解が得られました。

参加者達はこの菜食食事会を十分に楽しみ、しかもグランド ハイアット台北は全ての料理を無料で提供してくれました。ハイアットの張安平董事長は謙遜的しながら、今回の日本の大地震から全世界の人々は多くの事を学びました。人々の心ある協力によって、もう大災害が降臨しないように願います、と述べました。

人間の温情と美声の祝福
イスラエル駐台代表シモーナ・ハルパリンは、日本の311震災後、「私には何が出来るだろうか」とずっと考えていました。そして慈友会のボランティアと相談した結果、イスラエルの有名シェフを招いて、自然環境保護のため菜食理念を推進するための食事会を開催しました。

柔かい明かりの下で、人々は静かに食事をしながら、菜食の美味しさだけではなく、食材の組合せの素晴らしさに驚嘆しました!慈友会の孫若男さんは「空では星が一番美しい、人間では温情が一番美しい」と今夜の暖かい場面を譬えました。彼女は人々に、善人の多い所は福が多いのです。この菜食食事会は皆さんに愛を散布する機会を与えました、と語

台視の《五燈獎》という歌番組に参加したことる歐陽姍さんは、ご主人のギター演奏で《愛灑人間(世界に愛を)》という中文と英語の歌を唱ってくれました。彼女の高らかに響く唄声は、人々の心を惹きつけ、唄声を通して愛を日本に届けました。会場からはアンコールが止まず、歐陽姍さんは耳に快い歌曲をもう何曲か人々に捧げました。

今回の東日本大地震発生後、企業、個人を問わず皆が募金を発起しました。被災者の方々に一日も早く家庭を立て直してほしいという台湾人の愛と祈りを日本の被災地に届けられるよう、ただ願うばかりです。

訳/呂季陵