衆議院議員、花蓮の静思精舎を訪れ感謝の意を表明

2011年 5月 30日 慈済基金会
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五月十九日、玉置公良衆議院議員一行七名は台湾・花蓮の静思精舎を訪問して證厳上人に面会し、日本の地震と津波の被害に対する慈済からの支援に深く感謝の意を表しました。玉置議員は「慈済の日本への愛、全世界への愛は、まことに感動的です」と述べられ、今後必要な時には状況に応じて慈済の資源やネットワークと共同で支援活動にあたり、慈善活動を進めていくことに期待を込めました。

愛を力に、ヒューマニティーを美に
玉置公良衆議院議員と本田路春秘書、そして千代田国際股份有限公司の常中興董事長、三友国際有限公司の田邊曉董事長ら五名の財界人の一行七名は十九日、慈済の全世界総督導の黄思賢、宗教処主任の謝景貴、慈済ボランティアの陳金発の案内で静思精舎を訪問しました。玉置議員は「慈済は地震と津波による日本の被災者に対してかけがえのない思いやりを寄せてくれました。このたびの最大の目的は、台湾で證厳上人や慈済ボランティアの皆さんにお会いして、直接感謝の言葉をお伝えすることです」と今回の来意を述べられました。證厳上人からは、慈済ボランティアや救援物資が円滑に被災地入りできたことについて、日本政府と議員の協力に対する感謝の言葉が伝えられました。

證厳上人は一行に向かい、「慈済ボランティアは日本の被災者に対して自分の家族同様に接しています。避難所でおばあさんを思いやり、お年寄りを抱きしめるのは、家に帰って自分たちの父母や祖父母に挨拶し、暖かく接するのと何ら変わりのないことなのです。雪の舞う三月、被災者に一杯の熱い食べ物を捧げる、それは人類が表すことのできるもっとも心のこもった美しさなのです」と話されました。

證厳上人は日本のため、被災者たちが心の陰鬱を取り除き早く元気を取り戻すよう、祈りと祝福を捧げられています。「日本人が震災後に見せた、何事も冷静に受け止める態度は、まさに痛ましいものでした。慈済ボランティアが届ける愛を力に変え、日本人の相互扶助の精神を触発できるよう期待します」。

手を携えて「大愛」の実践を
「證厳上人のお話を伺い、慈済への感動の念は更に深まりました。慈済の日本への愛、全世界への愛は、まことに感動的です」。證厳との面会後、玉置議員はこのように感想を述べ、続いて静思精舎の訪問へと向かいました。ボランティアが回収したペットボトルから作ったエコシャツを紹介すると、玉置議員はその布地の手触りを確かめながら、災害発生直後、慈済ボランティアが同じ素材で作ったエコ毛布で被災者へ温もりを贈った様子を思い出されているかのようでした。また玉置議員は、静思精舎の「一日不做、一日不食(一日勤めを果たさずば、一日食せず)」の修行生活や、證厳上人の慈悲と願いの力に無上の敬意を表わされ、衆議院議員の議員連盟の活動によって日本人が互いに愛し合う心を触発し、愛を全世界へと広げていくことを望まれていました。

3月11日、大地震と津波が発生すると、慈済ボランティアは千代田國際股份有限公司の常中興董事長を始めとする方々を通して国会とコンタクトを取り、玉置議員らの協力の下、慈済ボランティアはスムーズに被災地入りして被災者への救援活動を開始し、救援物資も円滑に税関を通過することができました。一刻も早く被災地に向かい、被災者に温もりを届ける。日本と台湾の双方が、救援活動を通して更に美しく善き縁を結びなおすことができた瞬間でした。


玉置議員は十九日、終日花蓮で慈済の志業を参観されました。静思精舎を訪問した後は引き続き慈済小中学校、静思堂、慈済大学を見学されました。

訳/岸野俊介