痛ましい台南地震・沈痛な證嚴法師

2016年 2月 08日 慈済基金会
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高雄美濃地区に起きた地震により、台南エリアで多数のビルが倒壊したことを聞き、證嚴上人は今日(2月6日)のボランティア朝会の開示をなさる時、悲しみが込み上げ度々声を詰まらせていました。

「どうして突然に起きたのですか・・しかも私達からこんなに遠く離れた高雄の美濃地区に・・。高雄地区は無事のようで、早く高雄支部に連絡してください。地震が起きたのは深夜の3時57分でしたが、被災地の台南では多数のビルが倒壊したり、傾いたりとなった。現在は消防隊、警察、軍隊はすでに被災地に入り、救助活動が行われていますが、状態は深刻でとても心配です。一刻も早く救助救援が第一です・・」

上人は被災状況を心配なさるばかりでなく、被害をまぬがれたエリアのボランティア達に対し、台南に住む友人がいれば慰問の電話をし、被災地の皆様の無事をお祈りしてあげるよう呼びかけ、慈濟ボランティアが即座に救援活動を始めたことに感激を表しました。

「台湾中部から南部の被害をまぬがれた慈濟人は、もうすでに活動しています。台南の慈濟人は、朝4時過ぎから被災地に入り、被災者達の朝食の用意に掛かりました。今は寒く冷たい雨の降る季節なので、毛布、簡易ベッド、スカーフ・・など、必要な物資をできるだけ迅速に調達して台南に配送するよう宗教部は全支部に連絡しています。とにかく緊急物資を被災地に配送することが着々と進められています。」

上人開示:「天下が無事平和であるためには、まず人の心を調和し、愛の心を施さなければなりません。遠方の人々に関心を払っているのであれば、近くにはもっと惜しまず施しましょう。人々が健康であり、建造が再建できるよう心よりお祈りいたします。」