熊本強震に、慈済日本支部支援へ緊急出動

2016年 4月 25日 慈済基金会
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4月16日、九州の熊本県で震度7の強震が発生、慈済日本支部は緊急支援部隊を立ち上げた。すぐに情報収集を始め、被災状況を把握した上での支援の方向性を討議し、被災地入りへの準備を進めた。

4月19日午後、さらに詳細な被災状況と被災地の関係者を把握とする為に、ボランティア代表らは国会議員の平野達男氏のもとを訪ねた。平野議員は311東日本大震災で復興大臣を歴任、当時東日本大震災の復興の指揮を執った人物であり、慈済ボランティアとの再会に、311大震災での御礼と共に笑みを浮かべてお会い頂けた。

ボランティアの陳量達氏は、熊本震災の現状と被災地の需要状況に関する話を進め、これに対し平野議員は「被災地での余震はまだ続いており、交通面でも障害が発生、本日(4月19日)に至るまでも日本国内で、被災地入りする救助職員でさえも現地への移動に支障が生じているという。現段階では、無理やりに被災地へ入ると、返って被災地に負担がかかる可能性さえある」と話された。

さらに平野議員は、大量な支援物資が一斉に被災地へ届いており、現在では、物資の配分に人手不足が発生している状況だと説明され「この状況を今しばらく見守り、危険家屋への対応が進めば、それから長期的な避難生活が予想されるので、その際は、是非支援をお願いします!」と話した上で、現地との連絡を取り合うことを示した。翌日、慈済ボランティアは熊本県の関係者と連絡を取り合い、22日より被災地でのボランティア募集を正式に受付する旨を知り、これに対し、慈済ボランティアも是非参加する意向を示し、近々慈済支援部隊は被災地での需要を視察する為現地入りをする計画を進めた。

九州の関係者へ連絡を取り合うなか、ボランティアの陳靜慧氏は福岡の友人の堺氏にも、慈済支援部隊が現地入りすることを伝え、その間の宿泊先の情報を求めたところ、台湾が好きでよく観光に行くとした堺氏は、偶然にも熊本南関町に1軒の空き家があると話した上、慈済へ利用を提供すると快く了承した。

平野議員への訪問の最後に、2月台湾南部で発生した地震に対しコメントを頂いた。「台湾の地質条件と日本はほぼ同じく、地震多発地域です」とした上、「お互いに防災と救災についての情報共有をして、互助していきましょう!」と話された。

文/陳靜慧