「新芽奨学金」表彰式報道--日本支部にて第一回

2017年 4月 26日 訳/佐藤仁‧文/陳靜慧
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第一回「新芽奨学金」表彰式が三月三十一日慈濟日本支部で行われ、町田デザイン専門学校の二十名の学生が、教務主任の飯田有登さんと校務課長井家上信行さんに引率され、表彰式に出席しました。

飯田主任は挨拶の中で、学生は家庭の経済的要因でアルバイトをしながら家計を助けるか、学業を途中で諦めざるを得ませんでした。本日学校を代表して慈濟に感謝の意を表し、更に、「当校建立三十九年、建築とデザインを専門として教えているが、開校以来学生の人格成長と人格性もずっと重視してきました。」と話されました。そして、人格成長を促進するには、今後ボランティア活動に積極的参加することはあり難い機会だと学生たちを励ました。

表彰式は学校、保護者、来賓、ボランティアと共同で盛大に行われました。台北駐日経済文化代表処僑務組文君妃秘書及び参議院議員平野達男氏は、奨学生に激励の挨拶をされた。平野参議員は3‧11の大震災の時、復興大臣に任命され、慈濟が被災地に救援に入るのを協力して頂きました。平野氏は、日本の多くの奨学金は貸し奨学金なのですが、今回は無償給付型奨学金を是認し賞賛しました。

駐日代表処文秘書は慈濟が世界の各地で「台湾のために良い外交を行っている」ことに感謝し、奨学金は現地社会に恩返しする一種の方法であると話した。その上、学生たちに慈濟の愛と思いやりを忘れずに、その愛で苦難を解消できるよう願いたいと言いました。

奨学生の土田彩綺さんは奨学生を代表し、前からボランテイィアが炊き出しをしているのを見て、参加したいと思ったが、どこに行って参加し、個人でどうすればいいも分からなかった。このような機会を得て奉仕できる事は嬉しいと挨拶しました。

十九歳の石橋寛大さんはボランティアの活動場面を見て深く感動した。彼は「炊出しや街をきれいに掃除するボランティア活動の参加を通じて、普段経験していない体験をしたい。」人とのふれ合いも大切な学習だと思いました。

尾張谷樹里さんは母子家庭の出身で、高校の時からアルバイトを始めた。お母さんは、最初子どもはボランティア活動に無理でないかと心配したが、ボランティアから親切に、「子どもに物事を考えさせ、社会でいろんな人とふれ合う事で、良い学習となるでしょう」と話しかけられて、心の不安が解消したという。もう一人の渡邊お母さんも母子家庭で、一人で子供の学費と生活費を負担している。「経済的に少し困難であるから、今回この子が奨学金を受けた事は、嬉しくとても感謝している。」

教育は国の基礎であり、若い世代がボランティア奉仕活動を通じて、見聞と経験を広げると同時に最善の社会学習と生命の貢献をすることにより、菩薩心を育て新しい芽が出て、今後善と愛の役目を果たしていくことを期待します。

訳/佐藤仁‧文/陳靜慧