慈済基金会のヨルダン国内における難民への食糧支援

2016年 3月 07日 慈済基金会
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2015年に台湾仏教慈済基金会は、ヨルダン国内のシリア難民、貧困にあえぐ遊牧民ベドウィンの家族たち、そして地元の慈善団体に対し、その宗教、国籍、人種を問うことなく100トンの米を人道支援した。

ヨルダンの様々な地域に散在している難民に対して、必要とされる食料支援をするために、慈済は大規模な救済物資の拠点をマフラク、ザータリ、クワィシー、ワディアブトゥーン、ドュレイ、アグワー、ラムサ、マナール、アイシュワリヤー、アミールアリ、サファウィ、アルルワイシッド、サグラ、アバシー、ワテイフナン、ワデイラム、アンマン、ザルカ、イルビットの各地に組織し、推定4,758の世帯に対し支援をした。

難民たちが支援を受けやすいように対応するため、ボランティアには焼けつくような日差しが伴うが、救援物資の配布はたびたび野外で実施された。

相互協調の精神の基づき、慈済基金は同様に、ハシミテ慈善団体、アンナル病院、マフラク児童養護施設、ムスリム女子青年会(YMWA)、アジュルン児童養護施設を含む地元の慈善団体に対しても食糧支援を実施した。

"慈済基金会からの米の支援に本当に感謝しています。その恩恵をアンナル病院の患者やスタッフが受けることでしょう。"とアンナル病院の共同創設者であるアイリーン・コールマンさんはこのように述べた。

受ける愛から与える愛へ

米やその他日用品がシリア難民や困窮するベドウィンの家族に支援される中、慈済はこのような被支援者たちを力づける愛と思いやりに満ちた話を届けてくれた。

慈済基金会の支援を受ける被支援者の姉妹で、週末に彼女たちは慈済基金会と一緒に、別の難民を援助することを決めた。他のボランティアに接することで、経済的に厳しい状況の人々からのわずかな寄付が集められたことによって、すべての支援物資が購入されていることを彼女たちは学んだ。この姉妹もまた自分たちの貯金箱にあるわずかなお金を慈済に寄付し、他の困っている人々に役立てようとしている。

支援を必要とする人々に対し、喜んで、そして心から助けようといった気持ちを持つようになることが、被支援者を勇気づけてくれるという愛と善意に満ちた話は数々ありますが、今回彼女たちにも“受ける愛が与える愛につながる”ということが起こったのです。

訳/バズビー 純子