庭野平和賞 表彰狀

2007年 5月 10日 慈済基金会
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表彰狀
あなたはこれまで仏教僧侶として、思いやりや慈悲、そうして喜びに満ちた社会の実現に尽力してこられました。1966年には「仏教慈濟基金會」を設立し、慈善活動はもとより、医療、教育、文化、そうして海外教授などの分野において、台湾のみならず世界各地でボランティア活動を展開されています。

あなたは「他人への愛の欠如」が社会に存在する多くの問題の原因となっていると考え、「世界を救うは、心の変革から始めなくてはならない」と確信されました。そうして仏教の理想の徳目である慈悲の行いを誰もが実踐できるように、組織の態勢を整え、多くの賛同者を得たのです。その構想と慈悲の心、そうして具体的な活動は世界平和実現に大きな貢献を果たしていると確信します。

庭野平和財団は、現実の社会状況に即し、仏教の教えを平易に説き、それぞれを幸せに導きながら、仏教が理想とする社会の実現を目指されているあなたに敬意を表し、これまでの功積を讃え、ここに第24回庭野平和賞を贈呈いたします。

平成19年5月10日
財団法人 庭野平和財団
総裁  庭野日鑛
理事長  庭野欽司

受賞の理由
1. 伝統的な仏教の教えと精神を、今日の状況に即しながら貧しい人々の救済活動に導入したことです。
2. 法師は仏教と医療との間にあった伝統的な関係を変えるという意義ある貢献をされました。
3. 法師は世界最大き規模の慈善団体を創立し、かつ監督するたいへんカリスマに富んだ女性であることです。
4. 法師が尼僧として多くの出家や在家の女性の心を惹きつけていることです。
5. 仏教慈濟基金會が政治色のないボランティア活動を指向する団体であることです。