慈済日本のサイト

10月14日
  • Increase font size
  • Default font size
  • Decrease font size
ホーム 慈済について 四大事業・八大法印  医療事業 リアとレイチェルがローズ姉妹を祝福

リアとレイチェルがローズ姉妹を祝福

Eメール 印刷
「手術が済んですくすくと育ち、お母さんと平穏に楽しく暮らしていけるよう祝福します」「これから強い人間になっていくことを願っています」。七年前に慈済花蓮病院で分離手術したフィリピンのリアとレイチェルの姉妹から、分離手術に成功したローズ姉妹に祝福のメッセージが届いた。

リアとレイチェルは今年八歳、小学校一年生になったばかりである。彼女たちは生まれた時、腹部と肝臓が繋がっていて、二〇〇三年六月に分離手術を行った。それは慈済病院が初めて行った分離手術である。

当時、リアとレイチェルは一歳近くだった。手術が終って帰国してからは、マニラの慈済ボランティアが一家の世話を引き継いだ。父親のアンディに慈済リサイクルセンターでの仕事を斡旋し、安定した生活と住居を提供すると共に子どもたちにも良い教育を受けさせた。

姉妹はケソン市の中国語学校「仏教普済学院」の幼稚園に通っていた。慈済人が長い間、面倒を見てくれていることに、貧しい出身のアンディは深い感慨を抱いている。毎月、給料をもらうと必ず二人の娘たちに代わって百ペソずつ慈済に寄付する。昨年八月、台湾が台風8号の被害に遭った時も寄付をした。「台湾のおかげで今日の娘たちがあるのです」とアンディは言う。

母親のマリ-タは、慈済ボランティアに出会うことがなかったら、子どもたちは各自自由に動きまわれる体にはなっていなかったでしょうと言った。セブのローズ姉妹の境遇を聞き、マリータは過去の辛さと手術前のやりきれない気持ちを思い出した。「彼女たちが、慈済の医師たちの腕を信じ、法師さまの祝福とボランティアの祈りを信じていることを願っています。私も彼女たちのために祈ります」とマリータは穏やかに言った。

アンディ一家もローズ姉妹の手術費用の募金集めを手伝った。「リアとレイチェルが助けを必要とした時、全世界の慈済人が愛を捧げてくれました。今、私たちも精一杯、その愛に恩返しをしたいと思います」。

文・Erica Vizcarra、Nyanza Donna Nakar/訳・済運/撮影・許書桓
 

" 人はとかく偏った一念のために、愛し合い助け合う人生を捨てて、奪い合い憎み合い傷つけ合う人生を貪る。その原因はと言えば、名利や快楽を貪り、己の清浄なる本性を覆いかぶせてしまったからに外ならない。 "
静思語