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11月04日
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エコ講座――牛乳パックの大変身

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去る六月最後の日曜日、慈済日本支部にて「リサイクルから環境保護への推進」を趣旨とした第五回エコ講座が開催されました。

新宿リサイクルセンター環境指導員の堀見泰子先生を講師として迎え、「使用済み牛乳パックを利用して、紙巾着袋を製作する」というテーマのもと講義をしていただきました。

堀見先生は資源を再利用する面白さを受講生のみなさんに紹介する為に、ご自分の作品を披露して下さいました。牛乳パックが先生のアイディア一つで箸置きやカードスタンド、ペンスタンドに変身するほかに、古着や古傘、古ズボンなどを再利用し、さまざまな実用的な手提げや手拭いが作られました。

堀見先生が幼少期の頃は社会全体的に物資が少なかった為、物を大切する習慣が身につきました。たとえ捨てる寸前のぼろ布でも布巾として再利用しました。先生の物を大事に扱う心から、回収資源の命が延びたのです。

また講義の際、堀見先生より「新宿リサイクルセンター」の概要が受講生に説明されました。センターでは新宿区民の為に不用な中古品を販売する場所を提供しており、新宿区の住民や勤務している方は無料で登録ができます。住民たちは自分で品物に値札を付け、センターにある「蚤市場」コーナーに預けると販売されます。受講生のほとんどがこのサービスについて初めて知り、行政と民間が力合わせればきっと環境保全の理念を実践、推進できると感じました。

先生の指導により、受講生たちは牛乳パックを利用した巾着袋作りを始めましたが、簡単に思えた巾着袋が作っている過程で、複雑な仕組みであることに気づきました。先生はきっと試行錯誤の末、この巾着袋を完成させたのでしょう。

製作途中で受講生たちは時に議論したり、時に助け合ったりしながら、先生の根気強く丁寧なご指導のもと進行しました。裁断した牛乳パックに和紙を貼り、紐を通して結べば可愛い巾着袋の完成です。受講生たちは手作りの作品を見ながら思わず歓声をあげました。ある受講生は「夏の浴衣に合いますね!」といいました。五回目の環境保全講座はみなさん満面の笑み中、円満に終了しました。

訳/藤村淑子