慈済日本のサイト

12月02日
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四川省大地震の後・慈済希望工程

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美と善を兼ね具えた
校舎と校庭の間に立って

洗い出しの外壁、人字型の集会堂、地面が呼吸できるインターブロッキングブロックを敷き詰めた校庭……これは慈済の希望工程(被災校再建援助プロジェクト)の典型的な建築スタイルです。世界各地から寄せられた献金と学校の先生の愛で再建した学校は煉瓦、屋根瓦の一つ一つ、校内の到る所にたくさんの人人の心血が注がれ、そして果てしない祝福がこめられています。

緑に囲まれ広とした環境

洛水慈済中学校・高等学校が地震で受けた損害は甚だしく、主な校舎はほとんど倒壊し、わずかに校門と寮の建物だけが残りました。学校は新しい敷地に移されて再建することとなり、二00八年十二月に起工式が行われました。あれからわずか二年の内に建物が建ちました。教学ビルの二階から後方に向って眺めると、右側は緑したたる一面の芝生に赤土を敷きつめたトラックフィールド、左側は立派な講堂が建ち、柳河から引きこんだ水が建物の周りをとりまいて流れています。遠くに静かに佇む美しい宿舎、その後ろの彼方には緑の山が連なっています。

学びのパラダイス 
子供に智と徳を

この春に始まった洛水慈済幼稚園は、秋に再び園児を募集、新入園児は二百人ほど増えました。板の間の教室で学び遊び、木製のベッドで昼寝をし、園児たちがより一層快適に過ごせるようになりました。先生たちは学びのパラダイスにしようと苦心して、緑をふんだんに植えました。園長の李元芳先生は、「先生が園児を引率して園内の草花を観察します。草花に触れた時には何とも言えない感動をおぼえます」と話しました。

円みのおもむき
新しい経験

韓灘慈済小学校の新校舎は、慈済基金会建設処主任の林敏朝さんの手によって設計され十七回の修正を経てやっと完成しました。扇形の圓壇と呼ばれる伝統建築を取り入れました。再建された校舎の到る所に新鮮さがみなぎっていて、ことに新しく水洗便所となった手洗いに行くのも生徒たちにとって楽しみの一つとなっています。

文・邱如蓮/訳・王得和/撮影・蕭嘉明
 

" 貧しい者は物質が乏しいために苦しみ、富める者は心がむなしいために苦しむ。貧しい者はあらゆる方法を講じて物質を追求するためにたいへん悩み、富める者は持っているものを失いはしないかと心配ばかりして、心は穏やかでなく自在になれない。 "
静思語