【地球と共生する】その二・資源回収をはじめよう
この地球はみんなの地球です。誰もが責任をもって守らなければなりません。力が小さくても、人がやりたくないことを自分がやればいいのです。率先して行動すれば、人は感動してついてきます。汚いところを見つけたらすぐに掃除しましょう。そうしてこそ清浄な地球となり、充分な資源が得られるのです。自分の家だけきれいにしても、よその家が不潔ならその臭いはあたり一面に漂います。みんなで心を合わせ進んで行動するなら、家庭から地域へ、そして全国へと広まるでしょう。環境をきれいにするのは、そう難しいことではないと思います。
各地域の慈済人は、皆このような理念で結束して事にあたっています。たいへん喜ばしいことです。しかしこれだけでは足りません。年毎に人数を増やして、やがて地球上のすべての人にこの観念が行き渡るよう努力しなければ、実質的に地球を守ることはできません。
この精神、知識、理念を全地球に行き渡らせるには、まず環境保全を自分の生活の中に根付かせることです。自分の力、自分のささやかな動作を軽んじてはなりません。小さな善であろうと集まれば大きな善となり、ゴミを黄金に変えます。黄金は愛となり清流となって地球を巡り、大地を潤おし、人心を浄化します。
THINKING 68
汚いところを
見つけたら進んで清掃しよう。
環境保全を生活の中に根付かせれば、
環境を浄化するのは難しいことではない。
◎文・證厳法師/訳・慮慇