
苗床作り
午前中の作業目標は、百四十五トレー分の苗床作りを完成させること。専用のトレーに砂を入れ、均等になるように上から手作りプレス道具で体重をかけ、一個、二個、三個と苗のベッドがどんどん完成して、ようやく正午になる手前で目標の百四十五個が完成。畑近くの大きな樹の下でブルーシートを敷き、持ち寄ったご飯で昼食をとる。天気に恵まれた大自然の中で行う農作業の後にとる休憩は格別なものがある。参加するメンバーは初対面でも、午前中の作業ですでに会話を楽しむ中になりました。
種撒き作業


除草作業中に坪内さんはイノシシに遭遇したハプニングも笑い話として盛り上がった。ただ単に種まきと言っても実際に我々が参加するまでの前準備は本当に大変だと感じました。有機栽培のお米は一切農薬を使用しません。それがゆえ、雑草の量は一般よりも多い、一層の苦労が垣間見てわかる気がした。この作業をすでに二十三年もやっているから、心底敬服する。坪内さんたちはこの米栽培活動に来る若者に惜しみもなくいろんな話を教えてくれる。その心には、自然への感謝の気持ちは、口だけでなくちゃんと理解して行動のできる人になって欲しいとの思いがあるのではなかろうか。間も無く一ヶ月後には苗が育って、田植えシーズンが到来する。今度は応援に来る人数は二、三倍以上へとなるといいね。
文/鄭文秀