
4月19日午後、さらに詳細な被災状況と被災地の関係者を把握とする為に、ボランティア代表らは国会議員の平野達男氏のもとを訪ねた。平野議員は311東日本大震災で復興大臣を歴任、当時東日本大震災の復興の指揮を執った人物であり、慈済ボランティアとの再会に、311大震災での御礼と共に笑みを浮かべてお会い頂けた。
ボランティアの陳量達氏は、熊本震災の現状と被災地の需要状況に関する話を進め、これに対し平野議員は「被災地での余震はまだ続いており、交通面でも障害が発生、本日(4月19日)に至るまでも日本国内で、被災地入りする救助職員でさえも現地への移動に支障が生じているという。現段階では、無理やりに被災地へ入ると、返って被災地に負担がかかる可能性さえある」と話された。

九州の関係者へ連絡を取り合うなか、ボランティアの陳靜慧氏は福岡の友人の堺氏にも、慈済支援部隊が現地入りすることを伝え、その間の宿泊先の情報を求めたところ、台湾が好きでよく観光に行くとした堺氏は、偶然にも熊本南関町に1軒の空き家があると話した上、慈済へ利用を提供すると快く了承した。
平野議員への訪問の最後に、2月台湾南部で発生した地震に対しコメントを頂いた。「台湾の地質条件と日本はほぼ同じく、地震多発地域です」とした上、「お互いに防災と救災についての情報共有をして、互助していきましょう!」と話された。
文/陳靜慧