訳/呉兪輝・文/慈鈞
慈濟新芽奨学金の第五期及び第六期の新芽奨学生は、コロナ禍でボランティア活動へ参加することができませんでした。コロナも落ち着いてきた二〇二二年八月の夏休み、ようやく代々木公園での配布活動に参加することが出来ました
新鮮な気持ちで館池先生は学生たちを四名と五名の二組に分け、朝早く支部に到着しました。配布する物資以外にも、静思語を用意し、学生たちに抽選で配りました。学生たちはみな、静思語の内容は正確でかつ非常に活用できるものと話しました。
炎天下の夏日の中 ボランティア体験
二日間とも真夏日であり、新入生達は代々木公園に到着した時にはすでに汗だくでした。入口に立っているボランティアから笑顔で迎えられた学生達は、順番待ちの整理番号の配布、アルコール消毒の手伝い、ご飯の盛りつけにバナナや麦茶の配布などのそれぞれの仕事につきました。
ベテランボランティア達の指導の元、学生たちは不慣れながらも熱意と愛情をもって、お弁当を受け取りに来た方々に深々と九十度のお辞儀をしながら配っていました。
配布場所は木陰でしたが、熱中症にならないように、学生達にはこまめに水分を補給しました。この初めての配布で学生達は、ボランティアをすることで慈悲を感じ、様々な人生があること、自分達がどれだけ幸せなのかを実感することができたと感想を述べました。
配布後に支部へ戻ったあとの後片付けで、鍋や器、箸やお茶碗などの洗い物が、想像以上に大変だった、と学生達は言いました。てきぱきしていたのは、ベテランのおばさんボランティア達だけというのも納得していました。
最後の作業が終わると、静思小築でお茶を飲みながら、学生達の学習状況や五期生達の卒業に向けた卒論や仕事探しなどの話題で過ごしました。ボランティア達から学生達に対し、今回の経験を大切にし、仕事が落ち着いたらまた来なさい、いつでも大歓迎します。良かったらまた一緒にボランティアしましょうと話しました。慈濟日本分會は彼らの家でもあり、温かい避難所でもあるのです。