儒教思想が根づいている台湾では身体に傷をつけることに抵抗があり、また、骨髄移植に対する正確な医学知識が民衆に広まっていなかったために、骨髄を提供するドナーがあまりいませんでした。證厳上人はドナーがいないために多くの尊い命が犠牲になっていることに心を痛め、台湾の衛生署(厚生労働省に当る)や他の大学病院の要請も受けて、台湾で初めて骨髄バンクを設立することに決めました。證厳上人自らが慈済人を説得し、その意に従って慈済人は街へと出て行き、骨髄移植の正しい知識について人々に説明し、ドナー募集を呼びかけました。