
山口勝子さんの家は最も被害が深刻だった箭田地区の坪田部落にあった。山口さんによると、子供たちは山口さんの体を心配し、山口さんが避難所でゆっくり休んでいることを願っていたといいます。でも彼女は身分証明書とパートナーである「老眼鏡」を探すため帰宅したいと願っていました。しかし道路規制がかかる被災地で車を持たない彼女に帰宅する術はありません。そこでボランティア達は山口さんの願いを叶えてあげようと皆で相談し、車で家まで送ってあげることとなりました。さらに、山口さんの被災状況を見て何か力になれることはないかと考えたのです。